「ワンちゃんの歯が欠ける?!」
獣医師で院長の中西大介です。
最近、比較的若いワンちゃんで歯が欠けてしまった症例を診ることがあります。
歯周病もなくお口の中の状態もそれほど悪くないのに歯が欠けているのです。
上あごの第4前臼歯といって、唇を後に引っ張らないと見にくい最も大きな歯が欠けることが多いです。また、欠けるところまではいっていなくても、異常にすり減っている歯を診ることもあります。
原因は主に、硬い物を日常的にガジガジと噛んでいることだと思われます。ワンちゃんの歯は、よく観察していただくとわかるのですが、前歯と奥のほうの後臼歯は人と同じように「臼」の形をしていますが、それ以外の歯はすべて、「ハサミ」のような噛み合わせになっています。そのため、あまりにも硬いものを噛んでいると、歯に横向きの強い力が働き続けるために負担が大きくなり、ポロッと欠けてしまうわけです。
そのため、今ではワンちゃんに与える物の硬さの上限は、小学生が授業で使うような小さなハサミで切ることができるもの、と言われています。もちろん、ワンちゃんの体格や口の大きさによってケースバイケースとは思いますが、いずれにしても硬いものを漫然と与え続けるのは歯にとってかなりの負担になるのでやめたほうが良いと思います。
欠けた歯を長期間放置すると歯の根元へと感染が起きることがありますので、異常を見つけたら早めにご来院下さい。
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