今日は塗り薬のステロイドについてお話したいと思います。

ステロイドというと、ちょっと怖いイメージがあるし、肝臓が悪くなるのでは？と思われる方も多いと思います。

確かに、飲み薬や注射の場合、体質によっては体の様々な所に影響が出ることも。

それでも皮膚疾患において、ステロイドは有効な痒み止め、抗炎症薬であるため、どうしても使わざるを得ないことが多々あります。

そんな時、できるだけ体に負担なく使いたい！という気持ちに全力で応えてくれるもの…それが外用薬タイプのステロイドです！

最近では、アンテドラッグステロイドといって、全身に影響を及ぼしにくいステロイドもあります。

皮膚の患部で効果を発揮した後は、速やかに分解されるので、体内に吸収されにくいのです。

そんなこんなで、飲むタイプより気軽に使える塗り薬のステロイドですが、副作用が少ないからといって適当に塗り続けることはご法度です！

キチンと使用回数、使用期間を守りましょう。

何故こんなお話をするかと言いますと…

塗り薬のステロイドは全身に悪影響は無くとも、皮膚には強力に効き過ぎてしまうこともあるからです。

ステロイドが効き過ぎた皮膚はどうなるのか？

それは……薄くなります！

初めはフワフワとしたフケが出てきますが、その後は薄くなった皮膚が破れてしまうことも。

ステロイドには力価といって、種類ごとに効果の強さが違います。

また、基剤(液体、クリーム、軟膏など)によっても強さが変わります。

皮膚病が酷い時に処方されたステロイドの塗り薬を、軽症の皮膚病変にも使い続けていたら、あっという間にフケが出てしまうこともあるのです。

皆さん、ステロイドの塗り薬は、用法用量を守って正しくお使いくださいね。

少しでもご不明点があれば、何でもご相談ください。