こんにちは、獣医師の畔柳（くろやなぎ）です。

前回は、『食物アレルギーとは何なのか？』『どういった点に注意して、フードを選べば良いのか？』というお話を、ざっくりとお話させて頂きました。

今回は、『アレルゲンを避けられる市販フードがない場合の対応』について、簡単にご紹介できたらと思います。

結論から申し上げると、手始めに単一のタンパク質を4〜8週間食べさせる！です。

つまり、アレルギー症状が出るかどうか不明の食材を一つだけ選び、それだけを食べてもらうのです。

この方法で、本当にアレルギー症状が出る食材は何なのか、一つずつ確認していきます。

色々な食材を試して、食べられるものを地道に増やしていきます。

食物アレルギーを持つワンちゃん猫ちゃんの食事というのは、どうしても制限が大きくなりがちです。

その中でも、食べる楽しさを少しでも多く感じてもらうことは、彼らの幸せにおいてとても大事なのかなと思っています。

そのためには、実際に食べて試してみるのが一番です。

市販のフードを続けている限りは、一体何に反応してアレルギーが出ているのか、結局はよく分からない事が多いのです。

市販のフードでは、アレルギー対応食も含め、なんと45%以上の割合で記載外の食材が混入しているというデータもあります。

また、血液によるアレルギー検査もありますが、やはり血液の中の状態と、皮膚の症状が100%一致するかというと、そうでない場合も多くあります。

ですが、いきなり家庭で調理したご飯に切り替えるとなると、やはり体重管理やうんちの状態、何より栄養バランスが気になるところ。

ワンちゃん猫ちゃんの年齢によっても、やり方や期間が変わってきます。

なので、家庭調理食を試す際は、是非獣医師と一緒に頑張りましょう！

どんなお悩みでも、お気軽にお声がけください。

 

 

 

 

 

 

 

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【西宮市 開業獣医師会所属】

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